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杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月7日更新

谷が分かつ南北の台地に築かれた、坂が特徴的な武家町

 北台南台伝統的建造物群保存地区(北台南台伝建地区)は平成29年11月28日、「その価値が高い」と認められ、福山市鞆町伝統的建造物群保存地区(広島県福山市)と共に国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されることが官報告示されました。重伝建地区の選定については同年10月20日に国の文化審議会から文部科学大臣に答申が行われていましたが、この官報告示を受けて選定が正式にされたことになります。
 これにより、重伝建地区は全国で117地区となり、北台南台伝建地区は、県内では平成16年の日田市豆田町伝統的建造物群保存地区に次いで、2番目の選定です。
        北台(写真奥)と南台(写真手前)を結ぶ酢屋の坂と塩屋の坂

◆名称 杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区

◆所在地 大分県杵築市大字南杵築字本丁及び字カブト石の全域並びに大字杵築字下町、
       字谷町、字北台、大字南杵築字梅ヶ小路、字台茶屋及び字裏丁の各一部

◆種別 武家町

◆面積 約16.1ヘクタール

◆選定基準 ㈡伝統的建造物群及び地割(ちわり)がよく旧態を保持しているもの

杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区の概要

 杵築市は大分県の北東部、国東半島の南部に位置し、保存地区は杵築城下町の武家地にあたります。
 城下町は、17世紀初頭、細川忠興配下の松井康之が縄張りをし、正保2年(1645)に入封した松平英親の時代に地割が概ね整いました。守江湾に突き出す丘陵北麓に藩主の居館が置かれ、その西ほうの海蝕崖で囲まれた台地は武家地、台地を囲む低地は町人地とされました。台地は谷で南北に分けられ、北部は北台、南部は南台と呼ばれています。南台の西端には寺地が配されました。
 保存地区である北台と南台の武家地は住宅地として今日に至り、正保以来の藩政期の地割を良好に留め、武家屋敷も良く残っています。
 北台と南台は酢屋の坂、塩屋の坂を介して南北の道で結ばれ、台地上には家老丁、本丁、裏丁等の区画がなされ、杵築藩の家老等の上層藩士の居住区でした。敷地は石垣などで造成して土塀などで囲い、通りに面して長屋門や薬医門などの門を開きます。武家住宅の主屋は茅葺や瓦葺で、式台を構えて格式を示しました。主屋と門の間には前庭を設け、目隠しとなるソテツやマツを植えます。代表例としては、県指定文化財の大原邸や市指定文化財の磯矢邸などがあります。
 杵築市北台南台伝統的建造物群保存地区は、南北台地上に区画された杵築城下の武家地で、藩政期の地割を踏襲し、近世武家住宅の主屋と門及び、その形式を受け継いだ近代の住宅主屋を伝統的建造物として良く残しています。高低差のある地形を生かして天然の要害を成し、坂を巧みに配した武家地は、石垣や石段、土塀などによって、雄大で独特な景観を形成しています。
北台家老丁
県指定文化財大原邸