杵築の至宝
更新日:2020年06月24日
財前家宝塔
国指定/重要文化財(建造物)
杵築市大田小野にある財前家墓地には、国東塔や板碑、五輪塔が約100基群在しています。中央の基壇の上には3基の国東塔が安置されており、その中で最大のものが昭和29年(1954)に国指定重要文化財に指定されています。これは財前家の祖先である財前美濃守の墓と伝えられていますが、墓標ではなく、塔身の銘文から逆修塔であると考えられます。刻銘の「元応第三祀歳次庚酉」から、鎌倉時代後期に建てられたものであるとわかります。元応3年は1321年であり、これにあたる干支は「庚酉」ではなく「辛酉」と誤ったものと思われます。
昭和45年に解体修理をしたところ、指定宝塔下より鉄片一個が出土し、未指定宝塔の塔身の凹所より中国古銭と、後部二基の宝塔下より約2体分の人骨が出土されました。

財前家宝塔
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