移住者の声~森さん夫妻~

更新日:2019年08月27日

森さん夫妻のメイン画像

お名前:森浩さん、森ひとみさん

出身地:福岡県

移住した年:2012年

現在のお仕事:

(浩さん)デザイン事務所「株式会社森美(シンビ)

(ひとみさん)刺繍「nuimori(ヌイモリ)

移住したきっかけは?

 福岡のデザイン事務所に勤めていた時、国東市を拠点とするデザイン会社に誘われたことをきっかけに、2010年に国東市へ移住しました。

 実は、偶然にも妻の実家近くだったのですが、その頃はまだ都会での暮らしが忘れられず、休みの日も頻繁に福岡に足を運ぶことが多かったです。

 国東に移って3年後、勤めていた会社をやめて個人事務所にするタイミングと娘の高校進学をきっかけに、杵築市への移住を決めました。

移住に向けて何かされていたことはありますか?

 移住する2年前くらいから杵築の中野酒造によく来ていました。

 当初は美味しいお酒を求めて遊びに来ていたのですが、通っているうちに仲良くなって、中野酒造で行う田植えや稲刈りに参加させてもらったり、地元の方の暮らしぶりを聞くうちに、杵築との距離、人との距離もぐんと縮まって、田舎暮らしいいな、杵築いいな、という思いが強くなりました。

珈琲をドリップしている森浩さん
奥様のひとみさん

移住して変わったことは?

 これまでは都市部のクライアントと仕事をすることが多かったのですが、杵築にきてデザインの幅が広がりました。都市部では絶対にできなかったクリエイティブなことが、ここではできると感じています。

 生活面では、今までは市営住宅に住んでいたため、地域との交流も少なかったのですが、杵築に来てからは空き家バンクを通じて古民家での生活になり、「近所付き合い」の機会が多くなりました。移住する前は煩わしいと思っていた地域との交流が、入ってみると案外そうではなかったんだと感じています。

 移住した当初は、近所の人とも挨拶をする程度で、お互いそこまで深い話はできなかったけれど、2年目3年目からようやく地域にとけこむことができて、より住みやすくなってきました。

 「いつでも出れる(引っ越せる)」と思っている時期は、そこまで近くなれなかった。腰を据えてここに生活するのだという姿勢が、自然と地元の人に伝わっていくのだと思います。

移住をする際に困ったことはありますか?

森美カフェの内装

 杵築に移住をする上で、今のように制度があまり整っていなくて大変でした。

 当時は空き家バンクの物件数も多くなく、充実していなかったし、物件を決めてからも大家さんと直接交渉もしなければならなかったため、戸惑ったことを覚えています。

移住後の生活で驚いたことは?

 ご近所さん宅の庭で地域の飲み会をしたとき、その場にホタルが飛んできたこと

 その次の飲み会では、おつまみのスルメでザリガニ釣りをしたことも、それほど自然豊かな場所に暮らしているのだなと感動しました。

草花をモチーフに刺繍したブローチやバックの写真

「nuimori」草花をモチーフに刺繍を施したブローチやバッグ

養蜂の写真

森美カフェの庭で養蜂され、はちみつや蜜蝋を生産している

今後杵築でやってみたいことは?

 「デザイン会社」なのに、なんでカフェをするの?なんではちみつ作り?何に繋がるの?と疑問に思うことが多かったけれど、全部「デザイン」であることがようやくわかってきたと話すひとみさん。

 森美カフェの奥には昔ながらの土釜があるのですが、まさに「同じ釜の飯を食う」をして、地元の人も、外から来た人も、できるだけ多くの人を巻き込んで一緒にやっていきたいと考えています。

 森美カフェは、「カフェ」というよりも色んな人が集まって面白いことをする、作戦会議をする「大人の基地」みたいな場所をイメージしています。新しいアイデアを生み出したり、ここから何か発信したり、それぞれの思いをシェアする場所にしていきたい。

移住を考えている人へ

カフェの外観

 頭で考えるより、まずは地域に入ってみることが大切。

 物件や環境だけを見るのでは、移住を決断することは難しい。私たちも、実際に住む人々と出会えたから移住に踏み切ることができました。

 場所を選ばず個人で仕事ができる人も、実際に地域に入って働いたり、人とかかわる機会を意識すると、住みやすさが変わるのではないかと思います。

この記事に関するお問い合わせ先

協働のまちづくり課 移住・定住促進係
〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377番地1
電話番号:0978-62-1814
ファックス:0978-63-3833
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