先輩移住者の声~菅さん&村上さん~
お名前(前住地):
菅しのぶさん(大分市出身)
村上淳也さん(三重県出身)
移住した時期: 2016年
家族構成: カップル+猫3匹+犬1匹
現在のお仕事:カフェ「まめのもんや」経営
杵築の城下町から車で20分
コンビニやスーパーが一軒もない大田地区で古民家を改修したカフェを営む菅さん
東京から故郷・大分に戻った菅さんが杵築での生活を始めた理由と、
現在の暮らしについてお話を伺いました
杵築市に移住したきっかけは?
東日本大震災後のボランティア活動で東北を訪れた際、工業地帯である石巻市の景色が地元・大分市のそれと重なり、大分への思いを巡らせるようになりました。
その後、当時店長として勤めていた東京の飲食店にて、大分で活躍する方を取り上げ地元の魅力を伝える展示・ライブの企画を行いました。
月に2回大分に通って陶芸家やアーティストらを取材。初めは出身地ながら地元の良さを知らず、自分が大分で何をできるかイメージができずにいました。
しかし、この企画を機に大分の地と人の魅力を実感し、今までぼんやりと考えていた「大分で生きていく」ことを初めて真剣に考えるようになりました。
杵築を選んだ決め手は?
大分へ移住しよう、あとは家次第でした。
カフェの開業を視野に入れて大分・別府方面で探したけれど、ペット可や家の広さ等の条件を踏まえるとなかなかピンとくる物件には巡り合えず。
しかし、空き家バンクで今の家を見た時、店舗にできるかはわからないけど直感で「ここに住みたい」と思い決めました。杵築市は空き家バンクの補助金もあったので、その点も後押ししました。
当時の企画で繋がり、今も深く親交のある友人らと気軽に会える距離であることも決め手でした。自分が迷ったときに頼りになる存在が近くにいることは本当に心強いと感じます。
村上さんは杵築への移住について、どう感じていましたか?
もともと地元が大好きだったので離れるつもりはなかったけれど、音楽を一緒にやっていた友人の上京をきっかけに東京に移りました。しかし、まわりに自然がない都会での暮らしは、あまり心地よいものではなかったです。
菅さんの大分移住前に東京で知り合い、杵築市に移り住んだ菅さんのもとに足を運んでいるうちに、自然に囲まれた杵築市での暮らしに惹かれていきました。
大田の夜は真っ暗だけど、虫の鳴き声や星の綺麗さには感動します。
移住後の生活はどうですか?
結果的に大田という田舎での生活になったけれど、もともとは"THE田舎暮らし"を目指して移住したわけではないので、理想のイメージなどを持たずに暮らしを始めました。
その分、気張らずに自然とこの地に受け入れられているように感じます。
草刈りや地域の集まり、庭先の果樹を収穫したりと、いざ移住するとやることづくしだけど、今ではそれも楽しめるようになり、自然や地域と共存しているのを実感できる暮らしです。
実際に住んでみて困ったことはありますか?
お店をオープンするまでは別府に働きに出ていたので、交通費や移動時間は楽ではなかったです。
大田という土地柄、往復の移動を踏まえると気軽に買い物などにいけないので、その点は予め覚悟しておかなければなりません。
それでも、大田杵築線が開通したことで杵築の中心部まで20分程度で行けたり、大田は空港にも近いので移住者の方にはおすすめ。
お店を経営する側としても、観光がてら立ち寄ってくださるお客様が多くありがたいです。
これから杵築でしたいことは?
昨年秋にお店をオープンして、最近は新聞などメディアに取り上げられることも多く、地元の方をはじめ遠方の方に来ていただく機会も増えました。
先月はカフェに隣接してギャラリーも完成したので、今後は展示やワークショップなど様々な企画に取り組んでいきたいです。
村上氏は新たに自家焙煎珈琲を始め、イベントで出店するなどして活動しています。ゆくゆくは店舗隣の小屋を改装して、焙煎所として生まれ変わらせていけたらと考えています。
畑や庭仕事は2人ともまだ慣れていないので、これから少しずつ楽しみながら土と触れ合っていきたいです。
移住を考えている方へ
田舎暮らしは、自分で考えて行動すれば色んなことを知り、吸収することができます。
都会では得られなかった人との繋がりや交流が生まれて、日々新しい自分を知ることができる。
時には大変なことや不安なこともあるけれど、積極的にいろんな機会に赴くことでより豊かさを感じられると思います。
この記事に関するお問い合わせ先
協働のまちづくり課 移住・定住促進係
〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377番地1
電話番号:0978-62-1814
ファックス:0978-63-3833
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更新日:2019年08月27日