移住者の声~牧野さん&鯨井さん~

更新日:2020年03月02日

牧野さん鯨井さんトップ

牧野史和さん(山口県出身)2014年移住

鯨井結理さん(埼玉県出身)2019年移住

家族構成:カップル

現在のお仕事:山香文庫(宿泊、イベントスペース)

山香文庫instagram

(牧野さん)お茶園の手伝い、ダンスのインストラクター

(鯨井さん)ヨガのインストラクター


「入口も出口もここにある。その規模感が一番自分らしく過ごせる姿。」

地域おこし協力隊を終えて“山香文庫”をオープンした牧野さんと、彼と共に山香暮らしを始めた鯨井さん。

心地よい音とお茶の香りが漂うその家に、また新たな風が吹こうとしています。

協力隊のこと、杵築のこと、移住のこと。

おふたりの”これまで”と”これから”についてお話を伺いました。


 

杵築市に移住したきっかけは?

牧野さんトップ

大学を卒業後、杵築市地域おこし協力隊(農業振興)として移住しました。移住前は東京に住んでいたのですが、まわりに土がない環境で、行き交う人もせわしなくて。その反動からか農業に興味を持つようになりました。農業について調べたり周囲の話を聞くうちに、「地域おこし協力隊」の存在を知り、全国から自治体が集まる移住フェアに足を運びました。

地元・山口県の周辺で探していて、それまで杵築には行ったこともなかったのですが、偶然目に留まった杵築市のパンフレットの城下町に惹かれ、地域おこし協力隊に応募しました。

地域おこし協力隊になってみてどうですか?

地域おこし協力隊という存在自体、当時は今ほど浸透しておらず、周囲から理解されない部分もあったけれど、どこの誰かもわからない自分に対して本当によくしてくれる人ばかりで、協力隊として杵築にきてよかったと感じることばかりです。

協力隊に応募する前は、任期が終わったら地元に帰ることも視野にいれていたけれど、協力隊として3年間過ごす中でたくさんの人にお世話になり、杵築の良さを実感しました。いつからか「この先も杵築で暮らしたい」と思うようになって、杵築のなかでも特に惹かれた山香に住むことを決めました。

山香文庫とは?

山香文庫の本

自宅を兼ねて、学生の宿泊体験を受け入れる農村民泊(グリーンツーリズム)をしています。子供たちが宿題をできるような場所にしたいと思ったことがはじまりで、全国から本を寄贈してもらい山香文庫としてオープンしました。農業振興という分野で協力隊になったのも、農業の発信をしたいと思ったことがきっかけだったのですが、この場所を通じてグリーンツーリズムという形で農業を発信していきたいと思っています。

鯨井さんは杵築への移住についてどう感じていましたか?

鯨井さんトップ

私自身も以前より自然との距離が近い場所に移住したいと思っていたので、仕事の出張ついでに足を延ばして移住先を探していました。島暮らしにも憧れがあったので当初は移住先として考えていたけれど、現実的に難しいと感じました。立地や物価などの環境はもちろんですが、決定打となるのはやはり“人”。山香の人に魅了されました。私の場合、移住する前に1年間お試し期間のように杵築に足を運んで、土地のことを知ったり、ここに住む人に会う時間がありました。そうして本格的に住み始めたときにはすでに顔を知っている人が数人いる、というのはとても大きく、安心してこの地に住み始めることができたのだと思います。

杵築の良さは?

一番はアクセスの良さ。別府に近く、空港も主要な駅も近いという立地が好きです。

杵築はいろんな顔をもっていて、城下町のような観光地もあり、田園風景が広がる大田、のんびりした里山の山香があって、海もある。バラエティに富んで何でもあるのが杵築だと思います。

実際に住んでみてギャップや困ったことはありますか?

古民家に住むことに憧れもあったのですが、昔の家は現代の造りとは異なり、鴨居が低くてよく頭をぶつけたり(笑)、驚くことも多いです。今はその違いも楽しいと感じています。住んでからしばらく緊張のもとだったのはムカデですが、もともと自然が好きでアウトドアも好きだし、自然の中に住まわせて貰っていることだと実感して、少しずつ慣れていきました。

あと、頭で考えていたより庭の手入れなどが大変なことを痛感しています。最初は草刈りも手や鎌で何とかなると意気込んでいたのですが、今は草刈り機が2台欲しいと思うほど…。憧れと実際に住むのはギャップを感じることも多いです。

これから杵築でしたいことは?

山香文庫リビングの様子

(牧野さん)農村民泊として昨年開業した山香文庫ですが、お手伝いさせてもらっている茶園の葉をここで焙煎し、マルシェでお茶の出店・販売も行っています。お茶にはもっと無限の可能性が秘められていると感じているので、山香文庫としてわくわくしながら計画を練っています。

(鯨井さん)もともと心と体の繋がりに興味をもってヨガを始めたこともあって、数年前からスウェディッシュマッサージを学んでいます。山香文庫という空間全体を通して、心地よく暮らす時間を過ごすお手伝いが出来たらいいなと思い、今後新しくチャレンジしようと思っています。

移住を考えている人へ

笑顔のふたり

いきなり移住する前にそこに住む人と触れ合うことはとても大事です。協力隊になって一番よかったことは、先に住んでいる人のことを知れたり、地元の人との繋がりを得られたこと。

実際に住んでみると必ずギャップはあるけれど、そのギャップをどう捉えるか。目の前のギャップをポジティブにとるかネガティブにとるかで大きく変わってくると思います。

足を運んで、人と会って、たくさん話をする機会を作れたらいいと思います。ぜひ、お話しましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

協働のまちづくり課 移住・定住促進係
〒873-0001 大分県杵築市大字杵築377番地1
電話番号:0978-62-1814
ファックス:0978-63-3833
メールフォームからのお問い合わせ