第2次杵築市環境基本計画の中間見直しを行いました
更新日:2022年05月10日
令和3年度に第2次杵築市環境基本計画の中間見直しを行いました。
第2次杵築市環境基本計画とは?
第2次杵築市環境基本計画は、7つの章から形成されています。
第1章 第2次杵築市環境基本計画の考え方
第1節 計画策定の目的
平成17年10月1日に旧杵築市、山香町、大田村が合併して新しい杵築市が誕生しました。すべての人々の参加と協働により、多様な自然、生物と人が共生できる快適な環境を守り、育て、健全な環境の恵みを受けて、人類の存続の基盤である環境が将来にわたって良好な状態で維持されるため、「杵築市環境基本計画」を平成19年10月に策定しました(平成24年度に一部改訂)。
しかし、身近なごみ問題からグローバルな地球温暖化問題への対応や深刻化する環境問題に対する新たな施策展開とともに、市民・事業者・市の協働による計画推進の強化がより必要になってきました。
そこで、第1次計画の達成状況と社会情勢等の変化を踏まえ、主要課題の解決に向け実効性の確保を主眼に置いた第2次杵築市環境基本計画を策定、平成29年4月から実効しました。
第2節 計画の役割と位置づけ
第2次杵築市環境基本計画は、環境基本法(平成5年法律第91号)の基本理念に基づき、杵築市の自然的社会的条件に応じた施策を策定し、実行するものです。
第3節 計画の主体と役割
本計画を推進するのは、「市民」「事業者」「市」であり、これら3つの主体の協働により計画を推進します。
第4節 計画における環境の対象範囲
「環境」を私たち人間を取り巻く現象ととらえ、土・水・空気・生きものなどの自然的なものから人間の諸活動がもたらす人工的なものまで含めてとらえます。また、これらの環境に共通してかかわりをもち、環境の保全と創造に欠かせない活動である「環境学習・教育及び環境保全活動」も環境の対象とします。
第5節 計画期間
第2次基本目標の実施に向け取り組む施策の基本方向に関しては令和8年度(2026年度)を目標達成年次とします。さらに、具体的な施策の取組は、実効性を高め、施策の進行管理をする必要性から目標年次を定めるものとし、令和3年度(2021年度)を中期目標とします。
第6節 国・県の環境対策に関する進展
国では、環境基本法に基づき、平成24年4月に第4次環境基本計画が閣議決定されています。
大分県では、平成28年3月に第3次環境基本計画を策定しています。
第2章 杵築市の環境の状況
市の概況(第1節)、自然環境(第2節)、都市環境(第3節)、生活環境(第4節)、資源の循環(第5節)、環境活動の状況(第6節)にわたって解説しています。
第3章 市民の取組状況(市民アンケート結果)
環境基本計画の更新にあたり、平成28年9月から10月にかけて(18歳以上の住民のうち、住民基本台帳から無作為抽出)を対象として、環境に関する市民の取組状況や意識の変化を把握するためのアンケートを実施しました。
第4章 杵築市の望ましい環境像
山 川の自然やカブトガニと出会い 歴史が息づく
ほっとするまち きつき
~私が始める地球にやさしいこと、みんなで育てる杵築の自然と歴史文化~
第5章 杵築市の環境の特性と今後の課題
以下の項目を掲げています。
第1節 自然環境
- 八坂川の自然との共生
- 守江湾の干潟の保全
- 地球の希少野生動植物の保全(生物多様性保全の推進)
- 山から海までを一体としてとらえる自然環境保全への取組み
- 自然環境の保全・活用
- 農林水産業の振興と自然環境保全との調和
- 特定外来生物対策
第2節 生活環境
- 八坂川をはじめとした河川の推進保全
- 地域特性に応じた下水道整備の促進
- 杵築市空き家等対策について
第3節 都市環境
- 自然を活かした身近な公園緑地の整備
- 観光交流促進と連携した歴史的まち並み景観の保全と活用
- 文化財や伝統行事などの保全・継承
- 環境マナーの向上
第4節 資源の循環
- 市民・事業者による主体的なごみの排出量削減意識の醸成
- 不法投棄の防止
第5節 地域環境保全活動と参加・協働
- 地域保全活動を推進する活動環境の整備
- 環境教育・学習・体験による意識啓発
- 自然エネルギーの導入や省エネ対策の推進
第6章 目標達成へ向けた環境施策
「望ましい環境像」「基本目標」「重点目標」「重要施策」「イメージ」の実践に向けた、施策体系を以下のように設定します。
重要施策
- 魚のすめるきれいな川の水を守る
- 水資源を大切にし、おいしい水道水を守る
- きれいな海と海岸を守る
- 緑の自然を守る
- 食の安全を守る
- 歴史伝統を守り伝える
- まちにうるおいを与える
- まちを快適に美しくする
- ごみ分別・減量・リユース・リサイクルに取組む
- ごみの不法投棄を防止する
- 地球温暖化対策・省エネルギーに取り組む
- 再生可能エネルギーの導入に取り組む
- 環境教育・学習を進める
- パートナーシップ体制を築く
第7章 計画の推進に向けて
望ましい環境像の実現に向け、環境施策を効果的・総合的に推進していくためには、市がけん引的役割を果たしていくことはもちろんですが、住民参加型の体制づくり、市民・事業者の協力や連携が必要不可欠です。
市(市民生活課)は、各課の意見集約をを行い、環境基本計画に位置づけた主な施策の進行管理の最終的なとりまとめや調整機能を担うとともに、状況に応じた計画の進捗状況を管理し見直しを行うほか、環境基本計画の施策の進捗状況・環境基本計画の方向性に関しては、環境保全審議会において、意見を求め審議していきます(第1節 推進体制づくり)。
計画の目標実現に向けて、施策の実施状況を把握し、毎年度、各施策の進捗状況と重点目標の達成状況を取りまとめ、「環境保全審議会」に報告し、評価、検討協議します(第2節 進行管理)。
第2次杵築市環境基本計画(令和4年3月中間見直し) (PDFファイル: 4.6MB)
第2次杵築市環境基本計画概要版 (PDFファイル: 846.9KB)
第2次杵築市環境基本計画の中間見直しを行いました(令和4年3月)
当初版の策定以降、国においては「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」との宣言(令和2年10月)や、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)において世界の平均気温が今後約20年で1.5度(産業革命比)に達するとの推計が出されるなど、状況が変化しています。当初計画の目標達成のための数値目標においては、現況値も変化しており、目標値の再設定を行ったほか、具体的な活動計画などをより実態に即したものに改変しました。
また、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」を文中に明記、「ゼロカーボンシティ宣言」を盛り込みました(66ページ目)。
第2次杵築市環境基本計画の一部を改訂しました(令和2年1月)
第2次環境基本計画の一部を改訂し、再生可能エネルギーの導入に取り組むこととします。具体的には、第6章「目標達成へ向けた環境施策」の第5節「環境施策の展開」の70ページから71ページに、重要施策12(以降の重要施策は繰り下がる)として「再生可能エネルギーの導入に取り組む」を追加し取り組みます。
第2次杵築市環境基本計画(平成29年4月発効)
杵築市は、伊予灘・別府湾を望む国東半島のなだらかな山々を有し、八坂川をはじめとした河川が、田園・市街地内を貫流し、カブトガニの生息する広大な干潟を有する守江湾などに注いでおり、大分県でも有数の海、山、川の豊かな自然環境に恵まれたまちです。
「第2次杵築市環境基本計画」はこの恵み豊かな自然を将来の世代へ継承していくとともに、「豊かな自然との共生」「歴史文化と四季の風景」「循環を基調とする地域社会」「すべての主体が参加する美しいまち」を市民・事業者・市の3者が一体となって、それぞれの立場での実践と相互の協同による環境保全を進めるための指針となるもので、望ましい環境像「山 川の自然やカブトガニと出会い 歴史が息づく ほっとするまち きつき」を目指し、2017年度から2026年度までの10年間の施策を方向づけています。