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杵築市のスポット解説「名水」

更新日:2020年07月21日

清水寺の霊水(杵築市大田沓掛)

宝陀寺に隣接する清水寺の境内にあり、夏・冬とも変わらぬ清水が、数々の仏の見守る中に湧出している。この水は「不老長寿の水」として伝えられ、背景の椎の木の林はすばらしい。

この地に吉野朝時代、悟庵禅師によって蟠龍山宝陀寺が開山されたため、平安の初めに建立された天台宗の清水寺は寺号を残すのみとなったが、昭和初期に林知明尼により不動院清水寺が建立され、現在に至っている。

境内の一角にある岩山から湧き出る清水は、昔から水量に変りがなく、どんな大雨や干ばつの時でも影響を受けたことが無いという。今日でも付近の田畑に恵みをもたらす仏の水である。

この水は、かつて昭和30・40年代には、田原小学校の飲料水として利用していた。

また、この水は胃の病に効き目があるといわれており、今も遠くから水を貰いに訪れる人が多い。湧水の背後には修業大師像をはじめ、数々の石仏が祀られており、椎の木などの樹林と共に、幽寂の聖地となっている。

昭和63年6月に「豊の国名水」15選の一つに選定されている。

(出典:大田村誌)

清水寺の霊水

水の口湧水(杵築市山香町大字)

立岩橋に引き返して、再び南南西に向かって約2キロメートル進むと上河内の集落である。近くに城山といって大友の臣吉弘山城守親元の拠った城跡がある。また人家の近くに延命寺跡があって、国東塔(永徳4年)などが残っている。

ここで左折して、カーブの多い坂道を2キロメートル近く登ると、八坂川の水源「水の口」に達する。山すその岩の間から、清冷な水がこんこんとわき出していて、どんな干天にもかれることがない。傍らに水神を祭った社がある。

下流に住む農民たちは、今でも、毎年田植えを終えると、おみきやお供え物を携えて、常提水神社(水の口水神様)に参拝するのを習わしとしている。

(出典:山香町誌)

水の口湧水

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